28日は「間部公をたたえる会」の総会、「杢右衛門さん」とは?
6月28日は「間部公をたたえる会」の総会でした。間部公とは、第7代鯖江藩主だった詮勝(あきかつ)公のこと。会では毎年、公を祀る「松阜神社」での顕彰祭、菩提寺である「萬慶寺」での法要、小学校での殿様学習会などを行っています。
鯖江藩は5万石の小藩ながら、詮勝公は江戸幕府の第11代将軍・家斉に抜擢されて「西丸老中」を務め、さらに幕末、大老・井伊直弼の下で再び老中に復帰、朝廷から日米修好通商条約調印の勅許を得る工作や、一橋派や尊皇攘夷派を弾圧する「安政の大獄」の実務を担いました。有名な吉田松陰は詮勝公の暗殺を企てた罪で処刑されたわけですから、まさに“松陰が狙った男”です。
配られた資料には、年間行事の中に「杢右衛門法要」とありました。不勉強で知らない名前だったので質問したところ、かつて横領を問われて処刑された重臣・平柳杢右衛門とのこと。代が移った後、冤罪だったことが解ったことから、藩は冤罪に陥れた人物の子孫たちに追放の処分を下し、墓を建立したというのです。
この日の総会では、決算、予算案の提案に先立ち、役員人事も発表され、現会長の岸松茂氏の会長退任と顧問就任、また、鯖江公民館長をこの春で退任した宇野徳行氏の新会長就任などが承認されました。鯖江地区の市議6人全員も理事に入りました。市の広報誌「広報さばえ」がちょうど今月号の巻頭見開きで“間部特集”をやっています。当時のことが解り易くまとめてありますので、ぜひご一読を。
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