久石&養老対談が面白い

自民党の杉田水脈衆院議員の「『LGBT』支援の度が過ぎる」が掲載されたのは「新潮45」2018年8月号でした。この記事はいま、世間から猛烈な批判にさらされていますが、私も読んで呆れた一人です。人間に「生産性」なんて、そもそも必要があることなのでしょうか。そんな曖昧なモノサシを出してきてLGBTを斬るという馬鹿げた話を思い付くところからして、この人はやはり頭の中がどうかしています。

こんなキワモノ記事を掲載した「新潮45」も、このところこの手の記事が増えていて、なんともです。そんなことを言っておいて、「新潮45」の記事を紹介するのは気が引けるのですが、やはり面白かった記事はちゃんと紹介するのがフェアというものかと。7月号にこんな記事があったのです(紹介するのが遅くなってしまい、いまその号は店頭にないのですが)。「作曲の極意を知りたい」というタイトルの、解剖学者の養老孟司さんと、作曲家の久石譲さんの対談です。

私はいま、FBCラジオ「サントラ大作戦」という番組のパーソナリティーを務めています。番組では映画やテレビの音楽、いわゆる「サウンド・トラック=劇伴」の音楽を取り上げて紹介しているのですが、その第1回で取り上げたのが何を隠そう、久石譲さんでした。久石さんは宮崎駿監督作品、いわゆる「スタジオ・ジブリ」の作品の音楽を手掛けたことでその名を知られるようになりましたが、それ以外にも北野武監督の作品、NHKの「坂の上の雲」といったドラマの音楽まで幅広く活躍する、その世界の第一人者です。

一方、養老さんは博学で知られ、クラシック音楽への造詣も深い。その二人が音楽について語り合う、その企画自体が面白く、実際に音楽が生まれてくる背景についても人間の生理といった医学的なことまで取り込んで、かなり突っ込んだやりとりが繰り広げられています。二人が語り合っている音楽を知らなくても、十分に楽しめる対談です。図書館にはバックナンバーがあると思うので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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